自分好みのお城をジオラマに取り入れるのも鉄道模型の楽しみ方の一つ
鉄道模型のジオラマは好きな風景を再現できるのが魅力ですが、中でもお城は迫力のある重厚的な外観を持つ建造物なのでジオラマを華やかな感じにする効果があります。また、長い歴史を持っていることから、ジオラマで古都を再現するならお城を置くのが効果的と言えるでしょう。
日本各地にあるお城はそれぞれ外観や大きさ、周りの景色が異なるので自分好みのお城を取り入れることで地域一帯をジオラマで再現することが可能です。
鉄道の歴史が始まった明治時代から現代に至るまで様々な年代を再現できるのがジオラマならではの楽しみ方ですが、お城はどの時代に置いても違和感がありません。ジオラマに彩りをもたらす、利便性の高いストラクチャーとして活用することができます。
方でお城を鉄道模型に取り入れる際は縮尺率の違いに注意しなければいけません。日本の鉄道模型はHOゲージなら約72分の1、Nゲージなら約144分の1の縮尺率です。しかし市販されているお城の模型の多くは約350分の1や500分の1の縮尺率です。これはお城が非常に大きな建造物であることが理由ですが、鉄道模型のジオラマに置くと縮尺率の違いからバランスが悪くなってしまいます。Nゲージに近い約150分の1のお城も少数ながら市販されていますが、非常に高額なうえ、サイズも大きいことからジオラマに置くと他のストラクチャーを置くことが困難になる事態は避けられません。
縮尺率が小さいお城をジオラマに置くなら遠景に含めるか、天守閣など一部だけを置くなどの工夫が求められます。
手間がかかるうえに高度な技術力が必須ですが、お城を自作する方法もあります。プラスチック板やバルサ材、ボール紙などを使えば好みのお城を丁度良い縮尺率で作ることが可能です。
自作は鉄道模型の醍醐味であり、深みのあるジオラマ作りを目指すための目標と言っても過言ではありません。