鉄道模型でもリニアモーターカーが走行する兆し
現実世界の鉄道では、高速移動が可能なリニアモーターカーが本格的に導入されます。そしてその現実と同じように、鉄道模型の業界にもリニアモーターカーが登場する兆しがあります。すでに企業によるクラウドファンディングで開発はほぼ終わり、商品化するための構成も出来上がっています。
スケールはNゲージと同じように作られているため、もしジオラマなどと組み合わせる場合でもそのまま流用できるでしょう。ただ線路に関しては、Nゲージの電気を通すレールとは構造から違うため、全く新しいものを導入することになります。
実際そのリニアモーターカーがどのように走行するのかというと、車体とレールに内蔵された磁力を使用します。車体下部と反発する力と、サイドから引き上げる力の3面で、停止した状態でも常に浮き続けます。そして走行を始める命令を送ると、電磁石になっているレール側が車体とは異なる極になり、その反発力でスライドします。その後はセンサーが車体のレールを読みながら、瞬時に反発する極に切り替え続けることで走行が維持されます。またその走行はNゲージと同じように、ダイヤルを使ってある程度のスピード調整が可能です。
さらにレール側の極をコントロールすることで、逆方向への走行もできます。
基本の構成はリニアモーターカー本体とレール、そして電力を供給するアダプタにコントローラです。Nゲージと大差のない内容で、本格的なリニア走行が実現されます。カーブと直線で成り立つレールは組み替えることが可能で、バリエーションは大小含めて非常に豊富です。
車両のデザインもなるべく現実に近付けるように工夫され、先頭部分は流線型をしています。