路面電車王国の広島で楽しいレイアウトを制作しよう
広島は、路面電車王国です。他の都市がモータリゼーションの流れで、路面電車を廃止、あるいは縮小する中、長い路線と多くの車両を維持しています。他の地域で運用されていた車両を譲り受けている他、近未来的なトラムも走行しています。様々なタイプの電車を走らせる楽しみ方も可能です。例えばレトロな電車の後、近代的なトラムを走行させても違和感がありません。
路面電車の醍醐味といえば、ビルや道路など街の風景とNゲージを一緒に再現できることです。広島市は、広い道路や原爆ドーム、広島城などジオラマ映えする素材が満載です。また一部、JR線と並走する区間もありますので、JR、一般道と路面電車を同時に楽しむことができます。
広島港や広島宮島口など、路面電車の終点部分のジオラマもおすすめです。その理由は、電車を入れ替えするポイントが多く見られるからです。直線的な幅広の自動車道路に線路をレイアウトするので、どうしても単調なレイアウトになりがちです。でも終点の停留所や駅の場合、鉄道施設以外、駐車場、バス乗り場やタクシー乗り場など変化に富んだ街の風景を再現できます。資材置き場や駐輪場などを忠実に再現するのも良いかもしれません。
広島の場合、近郊のフェリー乗り場や港など海の見える路面電車といった、他の都市ではなかなか再現しにくい、レアなジオラマが制作可能です。橋を渡る路面電車のレイアウトもおすすめです。
広島を始め地方都市のジオラマは、その資料が入手しにくく制作が大変でした。実際に現地へ出かけてロケハンすることもありましたが、現在はGoogleの航空写真やストリートビューも参考にできるので、比較的制作が楽になりました。